仕事で外出していて、どこかでお昼ご飯を食べようとした時に、今日こそはトンカツとか、天丼とか、洋食やイタリアンとか色々思うのですが、調べているうちにだんだんその思いは消えていき、結局お蕎麦屋さんに入るということが多い。蕎麦が最後の晩餐でもいいと思うほど蕎麦好きですが、歳をとってきたせいで、何となくお昼に重いものを食べたくないなあと感じているのかもしれません。今回は、いままでブログではとりあげなかった食事についてです。ランチに代官山・渋谷でごく普通に食べられる、お蕎麦屋さんの紹介です。(リンクは食べログです。)
・朝日屋(代官山) https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130303/13068519/
僕にとっては、蕎麦屋といえばここという存在のお店です。僕の事務所と八幡通りを挟んだ位置にあり、代官山に事務所を構えてからは、毎日のように通っていました。毎日のように通っていた・・・と過去形で書いたのは昨年1月に新型コロナにかかってから、ちょっと外食はやめようかなという気分になり、ここ1年以上行っていないからです。それまでは、たぶん日本で一番そばを食べていた建築家だったのではないかと自負しています。朝日屋さんは、麺やつゆに特別にこだわっているようでもないと思うし(すみません)、いい意味で代官山というイメージのない、ごく普通の町の蕎麦屋さんですが、こじんまりとした非常に居心地がいいと感じるお店です。財布を忘れた時も’次でいいですよ’と言って頂いたり。もちろんすぐに払いに行きましたが。天丼・カツ丼・親子丼とそばのセットもありますが、僕は単品で、寒い時は「天ぷらそば」「とり南蛮そば」、暑い時は「もりそばの大盛り」「つけとろろせいろ」「冷やしおろしそば野菜天ぷらのせ」をよく食べました。「鴨せいろ」もつけつゆに溶けた鴨の出しが僕には好みの味ですね。(鴨は少し硬めですが・・・)新型コロナも落ち着いてきたので、また通いだそうかなと思います。
・間人(代官山)https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130303/13003389/
間人と書いてマニンと読ませるお店です。僕はマビトだとばかり思っていました。前述の朝日屋さんが混んでいる時によく行きました。ビルの地下にあるのですが、暗めの店内は、なかなかオシャレな、雰囲気のあるお店です。少し代官山っぽい感じです。ここは純粋なお蕎麦屋さんではありません。豚しゃぶが有名なようです。すみません、僕はランチしか行っていないので、豚しゃぶは食べたことがありません。他の方が食べているのは見たことがあります。美味しそうでした。僕がランチで食べるのは「銘柄豚つけめん蕎麦」ですね。スライスされた薄い豚が入ったやや甘めのつけ汁でそばを食べます。麺は田舎そばのようなしっかりしたおそばです。へぎのようなものに結構たくさんのってきます。最後にそば湯でつけ汁を割って飲むのが、満足感を高めてくれます。結構お腹いっぱいになるので、しっかり食べたいときにオススメです。
上記2店は僕が本当によく行っていたお店です。
その他、代官山の駅に近いところに
・福招庵(代官山) https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130303/13012485/
事務所の並びのビル2階(前に川越達也さんのお店があったところ)に最近できた
・蕎麦前ごとう(代官山) https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130303/13266619/
もあります。福招庵さんは朝日屋さんと同じく、庶民的な町のお蕎麦屋さんです。ごとうさんは、ランチは少し高めですが、蕎麦は確かに美味しいと感じます。
次に渋谷駅周辺のお蕎麦屋さんを一軒ご紹介。渋谷駅周辺は僕が知らないだけかもしれませんが、庶民的な雰囲気を持ちつつ、美味しいなあと感じるお店がないような気がします。そんな渋谷駅周辺でオススメなのは福田屋さんです。
・福田屋(渋谷) https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001915/
寒い季節には「牡蠣そば」が食べたいなあと思っていたら出会ったお店です。道玄坂から横道を少し入ったところにあるビルの2階にあります。創業70年くらいの老舗だそうです。全体的に少し高めだと思いますが、細めの麺と辛めのつゆが美味しいお店です。まだ2回しか行ったことがないので、多くは語れませんが、ぷくぷくとした牡蠣が入った牡蠣そばは期待通りでしたし、「天せいろ」も大きめの海老天と野菜天も程よく揚がり、細めの麺にもしっかりコシがあり、美味しいと思います。これからもたぶん、昼時に渋谷駅周辺にいれば通うであろうお店です。
あと、初台駅になりますが、かわしまさんはオススメです。息子の友達のご両親がやっているお店なのですが、それを抜きにしても僕の蕎麦人生の中では上位のお店です。
かわしま(初台) https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13009224/
初台駅南口から伸びる商店街から横道を入って少し歩いた住宅街にあります。ご主人の印象からは想像できないほどの繊細なそばと料理が出されます。(ご主人、すみません。)ここのそばは細めですが、喉越し、コシともに素晴らしいものがあります。店内でご主人が毎日打ったそばが供されます。つゆは辛めです。天ぷらもからりと揚がっているのはもちろんのこと、素材も良いものを使っているのが十分に伝わってきます。「鴨せいろ」も、ありがちな硬い鴨肉ではなく、脂が程よくのった鴨が柔らかく、噛むと鴨の風味がしっかりと感じられる仕上がりです。お酒も豊富に揃っており、天ぷらや卵焼きなどを肴に飲んだあとにそばで締めるというのもありかと思います。ランチはセットがあり、こちらはお得だと思います。豚汁がついてくるのですが、毎日飲みたいなあと思うくらい絶品です。僕は年越しそばをこちらで買うのですが、茹でるのが非常に難しく、初めての時はぶつぶつに切れてしまいました。最近は少し上手になりましたが。もちろん、お店で食べるのがベストです。昨年亡くなられたアントニオ猪木さんもよく通われていたお店で、芸能人の方もたまに来店されるようです。金額的には少し高めですが、期待に添えるお店だと思います。
今回は僕のオススメのお蕎麦屋さんを紹介しました。ぜひ一度立ち寄ってみてください。